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大鳥地域の攻めの自治。大鳥地域づくり協議会の昨年度の総括

大鳥川フェスタの真夏の雪の滑り台、鉱山跡地の整備、空き家空き地調査、お茶飲みサロン、研修会への参加…

 

昨年も攻めの自治、地域づくりと称していろんな事業に取り組んできた大鳥地域づくり協議会。

 

少しお堅い話をすると、この大鳥地域づくり協議会は過疎地域集落対策事業補助金(3年間限定)として鶴岡市から補助金を頂きながら大鳥の3集落(繁岡・寿岡・松ヶ崎)合同で組織され、上記のような事業展開をしてきました。

 

ざっくりと言うと、いわゆる集落機能を維持するために行われる自治会が守りの自治(暮らしの安全・安心を維持するための組織)だとすれば、地域づくり協議会は新たなことに取組み、カッコよく言えば未来を創造していく攻めの自治を行っています。

時が流れるのは早いもので、今期が3年目になります。

3月下旬に、昨年度の地域づくり協議会の取り組み事業の総括と、来年度に向けての継続事業・新規事業について話し合いが行われました。

 

ここでは昨年度に行われた事業を総括してご報告していきます。

 

2013年度の取り組みについて

大鳥川フェスタの真夏の雪の滑り台

毎年8月16日に行われている、大鳥観光協会主催の大鳥川フェスタが行われていますが、真夏の時期に雪の滑り台があったら子供たちが喜んでくれるんじゃないか?という発案で始まったこの事業。

 

夏まで雪を保存しておくために大鳥にあるトンネルに冬の合間に雪を詰めておいたが、6月下旬には完全に融雪…。これは困った…。

その頃、泡滝ダム(朝日連峰への玄関口)の雪が残っていたので、耐熱シートを覆い被せて雪を保存。

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お祭り当日にはかなり雪の量は少なくなってしまっていたが、中型のユンボーとトラックを使って早朝からお祭り会場まで行ったり来たり。何とか、小さい雪の滑り台を作ることができました。 

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土でドロドロになってしまいましたが、楽しく遊んでくれました♪

 

鉱山跡地の整備事業 桜の木の植樹・看板設置など

大鳥の歴史を刻んできた大鳥鉱山。現在もその名残を見ることができる寿岡選鉱場は、鶴岡市のてくてく里山歩きのコースにもなるほどの歴史を感じる建物。

鉱山の操業が1979年に閉山して以来、住民の人たちによって跡地の整備は行われていたものの高齢化により中々手がつけられず鉱山周りの景色も荒廃していった。

現在でも、年間通じて鉱山には多くの人が足を運んでくれている。てくてく里山歩きの参加者の方々、鉱山の跡地をスケッチしに来る人…。

大鳥の一つの観光資源として、歴史の爪痕として今後も大鳥に有り続けるために、鉱山跡地を整備しました。

具体的には、鉱山跡地で生え放題になっている雑草や、腐ってしまった木々を伐採し、新たに桜の木(ソメイヨシノ)を五本、植樹しました。

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「桜の花が咲く頃には、みんなでお花見をしよう」

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苦労をねぎらうように綺麗な花が咲き、住民の人、大鳥に訪れる人たちがホッと安らげる場になればと願います…。

 

空き家・空き地調査事業

大鳥地域は鶴岡市の中で高齢化率が一番高い。

大鳥が70%を超えているのに対し、第2位は50%以下。(2位は意外にも鶴岡の中心市街地なんですよ。)

鉱山があった頃の人口は1500人を超えていましたが、現在では100人を下回る人数にまでなってしまいました。日本の里地里山はみな同じような状況かもしれませんが、仕事が無い、子育て環境が無い、病院が遠い、買物が不便など様々な問題が大鳥にもあります。それ故、現在でも大鳥を去る人がいたり、高齢化によって自然減少も避けられない事実です。

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この空き家空き地の整備事業では、将来「大鳥に住みたい!」という人が仮に出てきたとして、その人に対して家や農作物を育てる土地を貸したり売ったりできるかどうかを調査しています。

大鳥に現在住んでいる人を中心に「現在持っている家や小屋、空き地などを将来貸してもいいか・売ってもいいか・どちらもできないのか。」というアンケートを配布・集計しています。まだ、全戸配布が出来ていないので次のステップへは進めていませんが、こちらは来年度も継続予定の事業です。

 

また、そのアンケートでは大鳥の人たちが山の生活の中でどんな技を培ってきたかを聞いています。

自然減がこれから更に増えていくことは避けられない状況の中で、そのままにしてしまえばその技や伝統が途絶えてしまう。

大鳥で培ってきた技=大鳥で生きるための知恵や術であるので、これからも大鳥で生きる人たちにとってのヒントになり得る技を絶やさぬようにしていきたい。

その下地として、現在はアンケートで技を聞いて回っていますが、ゆくゆくは形として残しながら継承するような形をとっていきたい。

 

あと、大鳥出身者・大鳥にゆかりが深い方は既にご存知かもしれませんが、現在大鳥に住んでいる方々の息子・娘さんにも、ご両親の了承の上でご住所を教えて頂き、準々にですがお手紙を出させて頂いています。

 

大鳥の現在の状況をお知らせすると共に、故郷への思いやこれからどのような未来を描いたらいいのか。漠然とした質問事項ですが、率直な意見を頂いています。現時点では10名以上の方からお手紙の返事を頂いています。

貴重な意見・ご感想を本当にありがとうございます。

 

大鳥地域は、地域に根付くあまり、外の目を失っている側面は否めません。外の世界に出て活躍されている息子・娘さんが今の大鳥を知り、何を思うのか教えて貰いたいのです。

 

大鳥に帰ってくることは大変難しいことかもしれません。しかし、お盆休みや年末年始など、一年のうちの少しの時間でも大鳥で親の方、地域の方々と一緒に過ごして頂ければ、地域にとって、とても嬉しいことだと思います。

 

 

そしてこの項目、大変長くなりましたが…

実は、この大鳥daysというホームページも、この空き家空き地の整理が付いたら、物件情報などを掲載することを目的に予算を割いて作られたサイトです。今後共暖かい目で大鳥daysを見ていただけると嬉しいです♪

 

冬のお茶飲みサロン

冬は雪に閉ざされる大鳥。昔話を聞けば、「昔は二階が玄関だった。」「上田沢までは歩いて行かないとバスには乗れねぇから歩かなければいけねぇわけだな。」など、豪雪地帯ならではの武勇伝を語れるおじいちゃん・おばあちゃんは沢山います。

今は除雪車・ロータリー車があり、車で鶴岡市内まで降りることができるので大鳥も住みやすくはなったのですが、屋根の雪下ろしなどの除雪の日々に変わりありません。

昔はみんなで集まって手仕事して、楽しみながら小銭を稼いでいたけど、今は売れなくなってしまい、高齢化もあって家の中で過ごすことが多くなったそう。

やることが限られる冬での楽しみがあまりありませんでした。「ならば!」ということで始まった冬のお茶飲みサロン。

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昨年度は12月~2月まで計3回行ってきましたが、お茶を飲みつつ、ゲームをしたり納豆を作ったり…参加してくれる住民の人たちの顔色は伺うまでもなく笑顔。

 

第一回目から10人以上の参加があり、思った以上の参加率に驚きながらも、第二回をした時に革命がおきました。

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お茶飲みサロンで始まったはずが、酒のみサロンに早変わり。

 

「今日くらいはええじゃないか!」という江戸末期のような気持ちが全面に現れたのか…。

主催者側も意図せぬ出来事に驚きながら、皆さんが楽しそうに過ごす姿をみてホッとしました。

いくつになっても女子ですね。しゃべりだすと止まらない。笑

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あと、大鳥の人はお茶よりもコーヒーがお好きだということがよくわかりました。笑

この事業は今年度も継続します。

 

地域おこし協力隊の雪下ろしサポート事業

地域おこし協力隊が設置されて始めての冬。一日に1m近く積もる日があったのを今では少し懐かしく思いますが、東京や神奈川で暮らしてきた僕たちにとって、大鳥の雪は比べ物にならないくらいの積雪量でした。大鳥の皆さんが毎年雪の多さに頭を悩まされていることを体で学びつつ、ここは体が資本の協力隊がお助けせねば…

とは言え雪下ろしに関しては素人の二人。

今まで雪下ろし経験が無いことを考慮し、今年度は以下の3つの条件に当てはまる家の屋根の雪下ろしをしてきました。

 

・非克雪住宅であること(落下式の屋根で無い家)

・65歳以上の高齢者宅

・一人暮らしの方

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回数にすると20回以上。

不慣れな作業に腰を痛めたり、スノーダンプを壊したりと色々ありましたが怪我をすることもなく始めての冬を越すことができました。昨年度は雪が少ないとのことだったので、今年度はもっと厳しい戦いになるでしょう・・・笑

 

 

昨年一年間は少しずつ地域との関わりを持ちながら新しい取り組みにチャレンジしてきました。

事業の中で今後の展開に期待できるものもあったし、お金をかけてやってみたけれど思った以上の効果がでなかったものもありました。昨年度の反省点も踏まえて今年度の事業に取り組んでいければと思います。

 

また、地元の人たちと一緒に活動を重ねていく中で、つくづく「学校の部活と似ているなぁ~」と感じます。

みんなで何かに取り組んで、終わった後に得られる達成感。(まぁ、平たく言えば飲み会ですが…笑)

そういう楽しさはいくら歳を重ねても変わらないんだなぁ…と。

同じ地域に生きるからこそ生まれる弊害もあるかもしれないけれど、楽しさも共存しているような気がします。

 

 

今年度の事業計画についても話し合われましたが、そちらについてはまた次回の記事でお話しますね。

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One comment on “大鳥地域の攻めの自治。大鳥地域づくり協議会の昨年度の総括

  1. 大変ご苦労様でした。奮闘の様子が生々しく伝わってきました。住民の皆さんに希望の灯が点ったのではないかと期待しています。

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