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山の暮らしは感謝と祈りの日々…大鳥の伝統行事『悪魔払い』を行いました。

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『悪魔払い』と書いたお札が大鳥集落の玄関の前に貼ってあります。

 

なんのお札なんだろう?

昨年の春からず~っと疑問だったのですが、今年の1月26日に行われた伝統行事『悪魔払い』を行ったことでようやく明らかになりました。

 

大鳥では年に一度、『悪魔払い』という伝統の行事を行っています。

 

Wikipediaによると、悪魔払いとは…

悪魔払い(あくまばらい、あくまはらい、悪魔祓い悪魔払)は、宗教、民俗信仰において、祈祷・儀式などによって悪魔・悪霊、悪神、魔神、偽りの神を追い払うこと、またその祈祷・儀式・行事である。

ということだそうです。

 

「悪魔」とは、災いをもたらす原因を人格化した存在を指し、大鳥においては雪崩、土砂崩れなどの、山がもたらす災いも含まれます。

 

「今年一年、悪魔が来ませんように、災いが起きませんように…」とお宮で祈りを捧げる。

近年の大鳥では宮司の祈祷などが簡略化され、お宮にお神酒を捧げ、紙垂(しで)をつけたしめ縄を飾り、それぞれが二礼二拍一礼をしています。

 

 

毎年12月に大鳥でも行われる「山の神」においても、同じような精神世界だと言えますよね。

山の豊かな恵みをもたらす「山の神」に感謝し、また、林業などの作業を安全に行えるようにと祈りを捧げる行事。

 

日本は海に囲まれた山の国で、恵みと災いをもたらす山の近く住む地域は5万とあり、山と共存するために同じような行事を行い感謝・祈りを捧げてきていると思います。

 

大鳥の人たちもまた、感謝と祈りの日々を送っている。

 

山から受けられる恵みにばかり目が行きがちですが、山で遭難したり、川が氾濫したり、雪崩にあったり、土砂崩れで集落が一撃でなくなったりと、恐ろしいことも多々ある山。

車の交通量などは都会に比べ圧倒的に少ないが、山には人間が決して逆らえないような自然の猛威があり、命を失う危険性も高い。

 

現在では石油を掘り、水を操り、電気を生み出すようになった人類。

アウストラロピテクスという猿人が誕生して300~400万年経つそうですが、科学の進歩によって多くのモノを手中に収め、支配してきました。

それでも未だに地震や台風やハリケーン、洪水や津波、森林火災など、自然災害を完全に克服することができません。

 

最新技術で被害を軽減することは出来たとしても、恐らく自然災害を根本から無くすことはできないモノだからなんじゃないでしょうか。

 

山の中にいると人間なんて所詮自然界の一部でしか無い、ということを実感します。

山から流れる水も、木の根元に生えるキノコも、クマやサルなどの動物も時に人間に恵みをもたらすが、時に人間に致命的な危害を加える。

 

そんな二面性はどこにでも、何にでも存在しますが、強く感じられるのもまた山の暮らしかもしれません。

 

里山で暮らしていくために、恵みと災いをもたらす山に感謝と祈り捧げ続ける。

いくらテクノロジーを進化させてきたとは言え、自然に対して人間に出来ることは、今も昔も変わらず、その程度のことだったのかもしれませんね。

 

 

さてさて、お祈りが終わった後はみんなで公民館に集まり、酒盛りをしてまいりました♪ 

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この時期の鱈(タラ)汁は最高に美味しいです♪

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山菜の赤こごみも頂きました。この時期に食べられるのは貴重です!

 

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お札は新しくして、玄関の前にまた貼っておきます。

 

 

今年も災いが起きませんように…

悪魔が寄ってきませんように…

 

そんな感謝と祈りの日々を繰り返しながら、今日も大鳥は、山と共に生きます。

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