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大鳥の今、現在

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松平山から見える大鳥

大鳥地区は、山形県鶴岡市の南部に位置し、新潟県の村上市の隣に接しています。
標高270メートル、県内随一の豪雪地帯として知られ、ピーク時では積雪が3mにもなる。
一番近いスーパーまでは20キロ以上。車で30分かかります。

大鳥をご存じの方なら少しはピンとくるかもしれませんが…

大鳥といえば大自然、山菜、渓流釣り、朝日連峰の登山口、タキタロウといったイメージではないでしょうか?

 

でも、かつての大鳥は今とは全く違う姿でした。

 

 

長屋やアパートが立ち並び、映画館や居酒屋、小・中学校、病院、郵便局などの公共施設はほとんど揃っている。

鶴岡市内よりも山奥の大鳥の方がよっぽど豊かだとも言われていました。

 

戦前から鉱山があり、最盛期の昭和30年代には1500人もの人が大鳥で働くほど賑やかで活気ある地区。
大鳥鉱山についてはこちら

 

鉱山だけでなく、山で切った木々をその場で炭焼きし、ソリで集落まで運んで冬に暖を取る為の燃料として使われていた。

自分たちで消費するだけでなく、炭焼きした木を編んだ俵で包み、炭俵として下の集落に販売もしていた。

また、切り倒した木々を、大鳥に流れる赤川で20キロ離れた山の下まで運んでいたと言います。

 

が、石炭から石油へエネルギー革命が起きたことで、石炭の需要が徐々に減っていった。

 

需要が大幅に減ってしまったことで昭和54年に鉱山が閉山。

それに伴い、若い働き手も山を降りる。

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閉山後の大鳥鉱山 寿岡選鉱所

 年々人口は減少していき、現在では100人にも満たない地区となってしまいました。

今では65歳以上の高齢者が70%以上。

 

年齢別人口と高齢化率(2006年と2011年の比較)

年次 80歳以上 80~84歳 75~79歳 70~74歳 65~69歳 65歳以上計 高齢化率
2006年 17 10 14 19 19 79 65.80%
2011年 15 10 14 17 11 67 68.40%
年次 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 10~14歳 5~9歳 0~4歳 65歳未満計
2006年 10 14 3 3 4 1 2 1 3 41
2011年 7 11 2 3 1 2 1 3 1 31

 

もし仮に、人口が全く増えずに推移していくと仮定した場合のシュミレーションをしてみました。

年次 80歳以上 7079 6069 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 1019 0~9歳 合計
2006年 27 33 29 14 3 3 4 3 4 120
2011年 25 31 18 11 2 3 1 3 4 98
2021 31 18 11 2 3 1 3 4 0 73
2031 18 11 2 3 1 3 4 0 0 42
2041 11 2 3 1 3 4 0 0 0 24
2051 2 3 1 3 4 0 0 0 0 13
2061 3 1 3 4 0 0 0 0 0 11

 

20年後には人口は今の半分。

50年後には1/10になってしまします。

 

幸いなことに、大鳥のおじいさん、おばあさんは凄く元気。

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春になれば山菜を採りに山に入り、採ってきた山菜を販売したり、乾燥・塩漬けにして保管したりします。

マタギはツキノワグマを狩猟をしに山へ出かけます。

田植えをしたり畑で野菜を育て、ナメコやシイタケの菌植え作業も行います。

また、5月にはタキタロウ祭りという役場主催の大きなイベントがあります。

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夏は地域や登山道の草刈り。また、大鳥川フェスタがあり、地元の人が主体となってイベント事業に取り組んでいます。

 

秋にはキノコ、そば、お米の収穫。

 

冬は県内随一の豪雪地帯ということもあり、除雪作業、雪下ろしをする毎日。

 

地区の行事も地元の人で準備~運営まで行っています。

 

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敬老会、運動会、夏の盆祭り、冬まつり…

それ以外に、タキタロウ館、大鳥自然の家といった公共施設の運営も、地元の人が中心となってやっています。

大鳥の人達は本当に働き者。

今も現役で働き続けているから70歳になっても80歳になっても足腰が弱らず、元気に生きている。

体力的な限界が近づいていながらも、次の担い手が来るまでは何とかして大鳥を維持しようと頑張っています。

 

しかし、10年後、20年後、50年後、100年後…

この小さな小さな地区はこのままいけば確実に無くなります。

 

最近でいうと、平成20年に誉谷集落というところが無くなりました。

※現在も家はありますが、定住している人はいません。

 

でも、ほんの少しではありますが、明るい兆しもあります。

2013年からは地域おこし協力隊として2名が大鳥地区に住み込み、自分おこし、まちおこしをするために地元住民と一緒に頑張っています。

 

大鳥の繁栄を支えた鉱山はもう無いけれど、豊かな山の幸、川の幸に恵まれ、全国でも珍しくマタギの文化が残っている大鳥地域。

 

元々の大鳥住民、大鳥で旅館を始めた方、Iターンで大鳥に来た人、地域おこし協力隊、今は大鳥を離れているけどいつかは大鳥に帰ってきたいと思っている人。

 

大鳥が好きで、大鳥を無くしてはいけないと考えて動いている人たちがいます。

 

一度は役目を終えてしまった 山奥ではありますが、見渡してみれば大鳥にしかない山の資源、川の資源が沢山ある。

大鳥にある恵みを受けながら自然と共生し、人が生活していけるようなコミュニティー、新たな価値を提供する仕事を模索しながら、50年先、100年先も続いていける集落であるように少しずつ、まちづくりをしていきます。

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大鳥川フェスタの打ち上げでみんな楽しく♪

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2 comments on “大鳥の今、現在

  1. 今、島尾さんが自宅で飲んでます。教えてもらいながら、ホームページを楽しく拝見させていただきました。
    来年は、大鳥へ行きます。

    • 東日出男様
      ご連絡頂き有難うございます。
      嶋尾さんは元気でやっていますか!?大鳥でも本当に良くして頂いていて、よくよくお邪魔しては飲みにいってたりします…笑

      ゼヒゼヒ、大鳥にもいらして下さいね!季節が良ければ山の幸フルコースでお待ちしております♪

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