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移住して初めてわかった『マタギの里 大鳥』のハイパースローライフ

横浜から山形県鶴岡市の大鳥地区という場所に移住して2か月とちょっとになりました。
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青春時代は大阪のベットタウン的なところで過ごし、「東京という土地を一度は見ておきたい!」という気持ちで関東に移住して7年間を過ごした。そして今は大鳥に住んでいます。

改めて考えてみると、まぁまぁな都会⇒超都会⇒超ド田舎という不思議な生活圏の変化ですが、単純に生活の仕方がガラッと変わりました。身近にあったコンビニが全然なかったり、その逆に身近になかった山々が身近にあったりするのですが、具体的にどんなところが超ド田舎なのかというと…

 

超ド田舎ポイント①
標高300
メートル超の山の中に村がある。

超ド田舎ポイント②
村の人口は100
人を切っていて、65歳以上が70%以上

超ド田舎ポイント③
村には旅館が2
件、商店が2件、あとは自然が超いっぱい。

超ド田舎ポイント④
最寄のコンビニ(
ファミリーマート)まで、20km。車で30分。

 

とまぁ、どっぷり里山の風景が残っていて、都市化していない良さがあります。

てことで今回は、僕の住む「大鳥がどんなところなのか」を少しだけご紹介します♪

 

村民がスーパー温かい

移住して一番最初に感じたのが人の温かさ

移住したころはお風呂も家電も、食糧を買いに行くことすらままならなかったのですが、ご飯をご馳走になったり、山菜や野菜を頂いたり、お酒を一緒に飲んだりさせて貰っていました。

元々大鳥には鉱山があって、一時期は1,500もの人たちが大鳥に住んでいたそう。今では人口100人を切っているので中々想像しにくい状況ではありますが…

居酒屋や映画館、パブや学校などが沢山あったお陰で、鉱山に働きに来る出稼ぎの人たちとの交流も沢山あった為に、人と接することが好きな人が多いんだとか。

田舎暮らしでイメージする「すれ違ったら声を掛け合う」みたいな環境が当たり前のようにあるし、収穫した作物を分け合い、集落営農では皆で助け合って農作業している姿を見て、人間臭さを感じさせてくれます。
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いつもお世話になってばっかりの老舗旅館、朝日屋。

 

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ジャガイモをくれたおばーちゃん。

山菜が豊富に採れる

山菜と言えばワラビゼンマイを思い浮かべる人も多いと思いますが、ウド、コゴメ、フキ、ニリンソウ、月山筍など豊富な種類の山菜が取れる。

山菜を採れる地域は日本全国に沢山ありますが、大鳥の寒暖差が著しい環境で育った山菜は絶品だと地元の人は声を揃えて言います。

なので大鳥の山菜は市場の価格よりも高く取引されるんだとか…

 

地元の人は、山の恵みである山菜を山から採って、塩漬けや乾燥させて冬のための保存食にしたり、販売するなどをして生業の一つとしています。
工藤 悦夫さん

ゼンマイを揉む、約70歳の現役バリバリの自治会長♪

シイタケ・なめこも豊富

秋になると、シイタケ・なめこが沢山採れます。

昔は天然で沢山採れたそうなのですが、近年からは原木シイタケ・原木なめことして栽培をしています。

この前、地元の人にお願いをして、初めてシイタケ・なめこの菌植え作業を手伝わせて貰いました。作業自体は簡単ですが、結構な力仕事であるし、食用に育つまでは2~3年かかるという、何とも手間と時間のかかるモノ…

スーパーに行けばいつでもキノコ手に入れられる環境が、いかに恵まれていたかを教えてくれたし、やっぱり原木で育てたキノコは美味しいんだろうなぁ~っと思いながら秋の収穫が今から楽しみです♪
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シイタケの菌植え作業。

今も残るマタギ文化

大鳥は全国で14か所しか残っていないというマタギ文化が残っている地区の一つでもあります。

マタギとは主にクマ狩りを言うことが多いそうなのですが、山菜を取りにいったり、キノコの菌植えの為に木を切ったりする中でもマタギの精神が生きていることが見られます。

『マタギ文化』=『採り過ぎない文化』とも言いましょうか。生態系が変わらない程度に動物や植物を採ることに非常に重きを置いているような世界。

そのマタギの精神世界には、羽黒の山伏のようにスゴク深い魅力があるように思えます。
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絶望的な積雪量

大鳥は山形県内屈指の豪雪地帯と言われています。僕はまだその季節を体験していませんが、多いときになると一晩で50センチほど積もるそう…(>_<)

3月に一度、大鳥に訪れたことがあったのですが、ホントに凄かった。辺り一面銀世界というよりは3mの雪の壁。道路は除雪車で舗装されているけど、家の玄関から道路までの道を雪かきしなきゃいけないし、そこ以外は積もりっぱなし。それプラスで屋根の雪下ろしもするんだから、冬場は殆どが雪との闘いだそうで…

でも、そんな厳しい環境だからこそ、ピカイチ美味しい山菜育つし、掘れば井戸ができる程の水に恵まれた土地なんです。
DSC_21195月に大鳥に来て、まだこの雪の量…

山と川に囲まれた環境

大鳥には3つの集落があるのですが、全ての集落が山と川に囲まれています。

素人が山に入ると「ただの森」という感想かもしれません。田舎暮らしを初めて2か月の僕も、素人に毛が生えたようなもんですが、それでも山に入るとワクワクします。

見たことない草がそこらじゅうに生えていて、調べてみると糖尿病に効く薬草だったりとか、沢山のイワナやニジマスが川で泳いでたりとか、池にホタルがいたりとか…

夜の良く晴れた日には、星がすっごく綺麗に見えます!昔、林間学校とかで田舎で見た星とは比にならないくらいの。よーく見ていると流れ星も見えます。集落には街頭もあまりないので、月が出てれば明るく照らしてくれるし。

大鳥は自然の恵みを受け、時には自然の猛威も食らいながらも自然と人が共存する村に生ける人たちがいます。
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一言で里山の生活と言っても、地域によって生活の仕方や根付いた文化が全く違うと思います。

僕自身、日本の里山や限界集落について詳しくはないですが、超ド田舎の限界集落に住んでみて思うのは、頭ばっかり使う知識型生活じゃなく、体を使って覚える経験型生活が沢山出来るということ。

冒頭で、65歳以上が70%と言いました。大鳥には20歳以下の子供が6人、20代が僕1人、30代が3人、40代が2人と、集落の維持とか持続可能性とか言う言葉にしてしまうとこの大鳥地区は絶望的な状況です。

でも、見方を変えればそれだけ長く生きていて経験豊富な人たちがいるということ。
仕事や子供の世話に追われていない大鳥の人たちは、どこか心にゆとりがあるように思えます

挑戦したいことがあると一緒になって考えてくれるし、生業としてやっている農業なども人手が足りないってことで素人の僕にも手伝わせてくれる。畑をやりたければ土地も貸してくれる。

勿論、集落の維持のために自治会の寄合や共同作業の草刈りがあったりするけど、そればっかりじゃない。

作物を育てたり、クマ狩りに行ったり、雪と闘ったりする中で『生きること・食べること』という大切なことを身近に感じることできる。

『この生活環境に身を置いて得られるモノは計り知れないんじゃないかな』って思います。

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2 comments on “移住して初めてわかった『マタギの里 大鳥』のハイパースローライフ

  1. 田口様、はじめまして。昨年5月、朝日屋の若旦那との皿渕への途中、タキタロウ橋のすぐ先の上り坂の頂上付近で出会い、写真を撮影させてもらいました。この5/1タキタロウ館でラック(棚)を組立てている時にその写真をお渡したヒゲ親父です。このブログを読んで、これまで何かが違う・・・と、ん十年間思っていたことが腑に落ちた次第です。これまでは「頭でっかち」知識のみを重んじて生きてきたような気がします。そうなんですよ小生、秋田県の山奥で生まれ育ち、生きる・食べるを学んだはずが、中学校から街に出て、何かそのー、ほれ、ズレとでも申しましょうか、悶々としたものを感じておりました。ある時北極圏で暮らす機会があって、ヒゲを伸ばし始めたのと同じ頃に何か(ブログの表現を借りれば、生きる・食べる)に目覚め、帰国してからズーッと朝日屋に通い続けています。委細は書き切れないのでまたの機会のお楽しみ。ところで、朝日屋の若旦那の減量成功も驚きましたけど、田口協力隊員殿の大鳥暮らしも3年ですかぁ。そうそう、必要でしたら出猟の時の「写真データ」を送りますので、上記アドレスに返信ください。今後の検討を祈ります。ひげの上野

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